結論:このブログの運用コストは、年間$13.42だけ
「ブログを始めたい。でも、サーバー代って毎月かかるんでしょ?」
僕も最初はそう思っていました。WordPressで月1,000円以上のサーバー代を払うのが当たり前だと。でもこのブログ「AIと暮らす。」の運用コストは、**年間たったの$13.42(約2,000円前後、為替による)**です。月額じゃなくて、年額です。
ドメイン代のみ(約2,000円前後)
Cloudflare Pages無料枠
Claude Codeで生成
この記事では、実際のコスト構造と、なぜこの方法を選んだのかを正直に公開します。
WordPressにかかっていたコスト
僕はもともとWordPressでサウナブログを運営していました。WordPressは「無料で始められる」とよく言われますが、実際にはけっこうお金がかかります。
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| レンタルサーバー | 月1,000〜1,500円 | ConoHa WING、エックスサーバー等 |
| ドメイン | 年間約1,500円 | .comの場合 |
| 有料テーマ | 10,000〜20,000円 | SWELLなど(買い切り) |
| 有料プラグイン | 年間3,000〜5,000円 | SEO、バックアップ等 |
| 年間合計 | 約18,000〜35,000円 | 初年度はテーマ代でさらに高い |
月1,000円のサーバー代だけ見ると大したことない気がしますが、年間で計算すると意外と大きい。
実は僕自身、2026年1月にConoHa WINGというレンタルサーバーで1年契約をしました。1万円ちょっと。テーマはSWELLを買い切りで購入。その後Astro + Cloudflare Pagesに移行したのですが、ConoHa WINGのドメインは1年間移行できない縛りがあるため、2027年1月までそのままです。使っていないサーバーに1万円——これが僕のリアルな「WordPress時代のコスト」です。
移行を決断したとき、「1万円もったいない」とは思いませんでした。AIに相談してAstro + Cloudflare Pagesが最適だとわかった時点で即断です。短期的には損だけど、長期で見たら絶対にプラスになる。迷う余地はありませんでした。
でも正直なことを言うと、コスト以上にストレスだったのは「頭を使う作業」の多さでした。記事構成の思考と整理、文章の執筆、図解の作成——WordPress時代はこれらが大半の時間を占めていました。さらにWordPress本体のアップデート、テーマのアップデート、プラグイン同士の相性問題もある。「プラグインを更新したら表示が崩れた」みたいなことがたまに起きて、その対応に時間を取られる。記事を書くこと以外の作業が、じわじわとストレスになっていました。
なぜWordPressをやめたのか
きっかけは、Gemini(GoogleのAI)との会話でした。
「WordPressの管理画面にPCで向き合う時間がない。子供がいると、まとまった時間を確保するのが難しい」。そんな悩みをGeminiに相談したら、Astro(Webサイトを作るためのフレームワーク)とCloudflare Pages(Webサイトを無料で公開できるサービス)の組み合わせを教えてくれました。調べてみると、プログラミング経験ゼロでもAIに日本語で話しかけるだけでサイトが作れるとわかった。最初はまったく信じていませんでしたが、実際にやってみたら本当に動くサイトができた。その話は別の記事に詳しく書いています。
WordPressをやめた理由は、コストだけじゃありません。
- 管理の面倒さ: アップデート対応、プラグインの相性チェック、バックアップの心配
- セキュリティの不安: WordPress自体が攻撃対象になりやすい。セキュリティプラグインを入れても完全には安心できない
- 表示速度の限界: プラグインを増やすほど重くなる。「速度改善プラグイン」を入れて速くするという本末転倒
そんなときに知ったのが「Astro + Cloudflare Pages」という組み合わせでした。最初は正直、半信半疑でした。「無料でホスティングって、何か裏があるんじゃないの?」と。
このブログのコスト構造を全部公開する
かかっているお金:.devドメイン 年間$13.42
このブログ(ai-to-kurasu.dev)のドメインは、Cloudflare Registrarで取得しました。.devドメインで年間$13.42(約2,000円前後、為替レートで変動)。これがこのブログの唯一のランニングコストです。
なぜ.devにしたかというと、テック系ブログなので「.dev」のほうがブランドとして伝わりやすいから。.comや.netも検討しましたが、「AIと暮らす」という日本語ブログに.comは少し違和感がありました。.devなら「技術系のサイトだな」と一目でわかる。
Cloudflare Registrarのいいところは、マークアップなしの原価販売であること。他のレジストラだと「初年度1円!でも更新は3,000円」みたいなことがありますが、Cloudflareはそれがない。毎年同じ価格です。
かかっていないお金:ホスティング0円の仕組み
サーバー代が0円と聞くと怪しく感じるかもしれません。でもこれはCloudflare Pagesの無料枠を使っているだけです。
- 帯域幅(通信量の上限): 無制限(WordPressのサーバーだと制限があることも)
- プロジェクト数: 無制限(何サイトでもOK)
- ビルド回数(サイトを更新できる回数): 月500回(個人ブログなら十分すぎる)
- SSL証明書(サイトが安全であることの証明。ブラウザの鍵マーク): 自動で無料
「なぜ無料なのか」には、ちゃんと理由があります。Cloudflareのビジネスモデルは、無料で使い始めてもらって、企業が成長したら有料プランに移行する、というもの。個人ブログ規模のアクセスで有料枠に達することは、まずありません。
正直な話:タダじゃないコストもある
ここまで読むと「すごく安い!」と思うかもしれませんが、正直に言うとブログの運用コスト以外にかかっているお金があります。
Claude Codeの月額です。僕はMax Planを使っていて、月額$100(約15,000円)かかっています。
内訳としては、家計の予算からAIツール費として月5,000円を確保していて、残りの約10,000円はお小遣いから出しています。共働きで子供2人いると、自由に使えるお金は限られる。でも「月15,000円でプロと同じクオリティのサイトが作れて、しかも仕事にも使える」と考えたら、十分に元が取れています。
ただし、これは「ブログの運用コスト」ではなく「制作ツール」としての出費です。Claude Codeはブログだけでなく、仕事の資料作成やデータ整理にも使っています。ブログのためだけに契約しているわけではありません。
補足: Claude Codeには月額$17のProプラン(公式サイト)もあります。ブログ制作だけなら、Proプランでも十分です。僕はGoogle Play経由で月額¥3,400で利用していましたが、公式サイトから直接契約すれば$17/月です。
もうひとつ正直に言うと、最初のセットアップだけは少し手間がかかります。
- Geminiに聞きながらターミナルのコマンドをコピペして環境構築した(自分でコマンドを覚える必要はなかった)
- CloudflareのアカウントをClaude Codeの指示に従って設定した(わからない画面はスクショを撮ってAIに見せた)
- 一度エイリアス(ショートカット)を設定してしまえば、あとは
aiと打つだけでClaude Codeが立ち上がり、ChatGPTと同じ感覚で会話するだけ
ターミナル操作を覚える必要はありません。初期セットアップさえ終われば、あとはドメイン代だけ。この「最初だけ少しがんばって、あとはほぼ無料」という構造が、僕にとっては魅力的でした。
実際のパフォーマンスはどうなのか
「安かろう悪かろう」なんじゃないか。そう思う人もいると思います。
でも実際のパフォーマンスは、WordPressの時より明らかに良いです。Lighthouse(Googleのサイト品質チェックツール)のスコアがこちら。
検索エンジン最適化
ベストプラクティス
表示速度(改善余地あり)
SEOとBest Practicesは満点。Performanceは62点で改善余地がありますが、体感では十分速いです。
正直に言うと、WordPress時代にLighthouseのスコアを測ったことはありません。記事数も少なく、SWELLテーマで画像も圧縮していたので、特段「遅い」と感じることもなかった。
でもAstroに移行してから、「速い」を意識するようになりました。僕の会社の近くは電波が悪いのですが、そんな場所でもこのブログはすぐに読み込まれる。他のサイトがもたつく環境で、自分のブログだけサクサク表示される。テーマやプラグインがない分、余計なものが読み込まれないからです。
AIに聞いてもわからなかったこと
Cloudflare Pagesの設定手順やAstroの使い方は、AIに聞けば教えてくれます。でも、以下の判断はAIに聞いても答えが出ませんでした。
1. .devと.comのどちらがいいか?
AIに聞くと「あなたの目的によります」「どちらにもメリットがあります」という回答が返ってくる。テック系ブログだから.devのほうがブランドに合う、という判断は自分でしました。
2. Cloudflare Pagesの無料枠はいつまで続くのか?
「本当に無料でできるの?」とAIに聞いたら「問題なくできます」という回答でした。Cloudflareのビジネスモデルは、無料で使い始めてもらって企業が成長したら有料プランに移行する、というもの。無料枠がなくなったら新規ユーザーが来なくなるので、廃止の可能性は低い——という理屈ですが、最終的には「今無料で使えている」という事実を信じて始めました。
3. WordPressからいつ移行すべきか?
AIは両方のメリット・デメリットをきれいに並べてくれるけど、「今やれ」とは言わない。「記事がまだ少ない今のうちに移行したほうが、移行コストが低い」と判断したのは自分です。
AIは選択肢を整理してくれる。でも「どれを選ぶか」の最終判断は、自分の状況を知っている自分にしかできません。
2サイト運営してわかったこと
僕はこのAIブログのほかに、サウナブログ「サウナと暮らす。」も運営しています。どちらもAstro + Cloudflare Pagesの同じ構成です。
2サイト目を作るとき驚いたのは、追加コストがドメイン代だけだったこと。Cloudflare Pagesはプロジェクト数が無制限なので、何サイト作っても無料枠のまま。
2サイトの合計コスト: 年間約$27(約4,000円前後、ドメイン代×2)。WordPressで2サイト運営すると年間4〜7万円。差額は年間36,000〜66,000円です。
さらに驚いたのは、2サイト目の立ち上げが約1時間で完了したこと。サウナブログで作ったCLAUDE.md(AIへの指示書)やテンプレートをそのまま流用して、Claude Codeに口頭で指示するだけ。Cloudflareでドメインを取得して、すぐに記事を公開できました。副業で複数ブログを運営したい人にとって、このコスト構造とスピードは大きな武器になると思います。
この構成が向いている人・向いていない人
ブログのコストを最小限にしたい人。表示速度を重視する人。新しいツールを試すのが好きな人。記事を書くことに集中したい人。将来的に複数サイトを運営したい人。
すぐにプラグインで機能追加したい人。ターミナルに一切触りたくない人。すでにWordPressで十分な収益が出ている人。管理画面がないと不安な人。
ひとつ補足すると、「ターミナルに触りたくない」は最初だけの壁です。Claude Codeを使えば、ターミナルに直接コマンドを打つことはほとんどありません。日本語で指示するだけで、Claude Codeがコマンドを実行してくれます。
僕と同じ失敗をしないでほしい
正直に言います。僕はWordPressを先に選んでしまいました。ConoHa WINGに1万円払って、SWELLを買って、プラグインを入れて——結局すべて捨てて移行しました。これから新しくブログを始める人は、最初からClaude Code + Astro + Cloudflare Pagesでいいと思います。WordPressという選択肢を持ってしまったことが、僕の一番の回り道でした。
始め方の全体像
興味が出てきた方のために、全体の流れだけ紹介します。
Node.jsを入れて、ターミナルでコマンドを1つ打つだけ。詳しくは下の記事で。
Claude Codeに日本語で話しかけるだけで、Astroプロジェクトが生成される。
GitHub(コードの保管庫)に変更を送ると、Cloudflare Pagesが自動でサイトを更新・公開してくれる。
Cloudflare Registrarで.devドメインを取得。ドメインの設定もCloudflare内で完結。
あとは記事ファイルに記事を書いて、git push(変更をサーバーに送る操作)するだけ。年間$13.42の運用が始まる。
各ステップの詳しい手順は、こちらの記事で解説しています。
まとめ
この記事のポイント
- このブログの年間運用コス���は**$13.42(約2,000円前後)**(.devドメイン代のみ)
- Cloudflare Pagesの無料枠で、帯域無制限のホスティングが0円
- WordPressと比べて年間16,000〜33,000円の節約
- LighthouseのSEO・Best Practicesは満点。電波が悪い場所でもサクサク表示される
- 2サイト運営しても年間約$27(約4,000円前後)。2サイト目は約1時間で立ち上がった
- WordPressから移行するなら、記事が少ないうちがベスト
高いお金を払わなくてもブログは始められます。大事なのは「どこにお金をかけるか」より、書き続けることのほうだと僕は思っています。